1ヶ月のブランクを経て、改めて家計簿と向き合ったとき、私の指がピタッと止まった項目があります。それは、楽天モバイルの利用明細にひっそりと、しかし確実に居座っている「故障紛失保障:月額723円」。
iPhoneを購入したあの日の私は、店員さんの「もし画面がバキバキになったら数万円かかりますよ」という甘い(恐ろしい)囁きに負け、吸い込まれるように契約のチェックボックスをオンにしました。しかし、1円を削るために家の中でスノーボードウェアを着て震えている今の私からすれば、この「723円」はもはや無視できない巨大な壁、いや「家計の贅肉」そのものに見えます。
今日は、この「安心料」という名の固定費が、果たして本当に今の私に必要なのか。それとも、単なる企業への寄付に過ぎないのか。数字と侍魂を込めて、徹底的に解剖・仕分けしていきます。
1. 「月723円」を年単位で可視化する恐怖
月々723円。スマホ代と一緒に引き落とされると、なんだか「ランチ一回分だし、いっか」という思考停止に陥りやすいのがこの料金の罠です。しかし、これを「年単位」「数年単位」で可視化してみると、その景色は一変します。
- 1ヶ月:723円
- 1年:8,676円(回らないお寿司に行ける!)
- 2年:17,352円(高級な冬用アウターが買える!)
- 4年:34,704円(格安スマホなら新品が買える!)
4年も払い続ければ、ミドルレンジのスマホが1台買えてしまう金額です。私は今、まだ見ぬ「もしも」という幻影のために、これほどの大金を楽天(ひいては保険会社)に捧げ続けているわけです。これって、節約ブロガーとして、そして投資家を目指す身として、戦略的にどうなの?と自問自答せざるを得ません。
2. 私の「スマホ事故歴」とリスク管理の再定義
ここで一度、皆さんも自分の胸に手を当てて考えてみてください。過去5年、10年で、スマホを紛失したり、画面を修理不能なほどバキバキに割ったりしたことが何度ありますか?
私の場合はどうでしょう。 (※ここにもみちゃんさんの過去の経験を詳しく:例:実は一度も割ったことがない。常にケースとガラスフィルムで鉄壁の防御を固めている。寝る時以外は肌身離さず持っているから、失くすはずがない。など)
もし、過去3年以上一度も事故を起こしていないのであれば、私はすでに3万円近い「何も起きていないことに対する対価」を支払ってきたことになります。これは、宝くじを買うのとは真逆の、いわば「不幸が起きないことに全賭けしているギャンブル」のようなものです。
3. 楽天モバイルの保障、その「不都合な真実」
「保障に入っているから、壊れてもタダで直せる」と思っている方がいたら、それは大きな勘違いです。ここが一番の文字数を割いて説明したいポイントです。 楽天モバイルの保障には、実際の手続き時に「自己負担金」という、いわば「追い金」が発生します。
「毎月の723円を払っている上に、いざ壊れたらさらに数千円〜1万円以上の支払いが待っている」。
…これ、冷静に考えて「保障」と言えるのでしょうか? それならば、毎月の723円を自分専用の「スマホ修理積立金」として、別のネット銀行口座や、それこそ新NISAの成長投資枠でインデックスファンドでも買っておいた方が、よっぽど合理的ではないでしょうか。壊れなければそのお金は運用益とともに全部自分のものです。壊れた時だけ、その「自分の資産」から支払えばいい。企業の利益に貢献するのではなく、自分の資産を自分で守る。これこそが真の家計管理だと私は思うのです。
4. 葛藤の正体:最新iPhone「超得プログラム」という呪縛
しかし、ここで私の足を激しく引き止めるのが、楽天モバイルの「買い替え超得プログラム」という存在です。 2年後に本体を返却することを前提に、月々の支払いを半額近くに抑えているこのプラン。返却時に画面が割れていたり、大きな傷があったりすると、返却不可になったり、数万円の故障費用を請求されたりします。
「もし返却する時にバキバキだったら、節約した分が全部吹き飛ぶ……」 この「恐怖心」こそが、私に723円を払い続けさせている正体の正体です。まさに心理学でいう「損失回避性」の典型的な例。 でも、今の私はスノボウェアを着て、冷たい水で皿を洗う修行中の身。この723円を削ることができれば、あのガス代の不足分(1,373円)の半分以上を即座に補填できる。そう考えると、もはや「安心」なんて甘えたことを言っていられません。
5. 結論:3月、私は「安心」という名の依存を卒業する
この記事を書きながら、私の心は固まりました。 「不安」にお金を払うのではなく、「自分の注意深さ」という実績にお金を預ける。 もし今月、この保障を解約したとしたら、その浮いたお金で、まずはあのお腹を壊さないための「腹巻き」か、あるいは「少しだけ温かいお湯」を使える心の余裕を買いたいと思います。
皆さんも、なんとなく入っているスマホのオプション、今すぐ明細を開いて確認してみてください。その723円の積み重ねが、将来の大きな資産に変わるか、誰かの利益に消えるか。その鍵は、今あなたの指先にあります。

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